ブログに過去アップした歌詞は未完成形だったんで、アルバムの全歌詞アップしました〜

冬の幻灯機 

君は今も憶えているよ 教室の窓に射した光
そして君は鳥となって真夏の空へ 何も怖くなかった

君は君のままで歩んでゆけばいい 誰にどう見られていてもいい
似てもいない者同士に同じ服を着せて 争わせなくていい

君を見つめ続けていた まなざしを知ってた  
眩しい夏の匂いもその疑問符も
空は何も応えもせず途方に暮れてみえたよ
どこか懐かしそうに目を細めた

君だけが辛い夜の雨 見慣れた空も見たくなくて
君がいらなくなるまで いらないものにだけ心奪われていた

いつか君が君を忘れないように 君が凍えてしまわないように
長い冬を越える時も君を見てたこと そっと囁いていた

だから君は覚えていた 茜に消える影
夕ご飯の匂いも待ちきれずに
列の先では大人たちが蹴落とし合っていた
夕焼けの大きさを忘れたように

空に冬の幻灯機がちりばめた紙風船
星が瞬くたびの夢を見ていた
船は誰かを乗せて夜の海原を行く
鳥は手もふれずに通り過ぎてく

君がなりたかった君にはなれなくて なりたかった気持ちだけが消えて
君であり続けることを 望んだ轍だけが 君の心になった

忘れないように約束したこと 君はいつでも君であったこと
名前のない鳥のように自由に羽ばたいてた君を覚えていた
冬の幻灯機さ

ありふれた日曜日

何もいらないよ君といれるなら そんなこと一度も思えたことなくて
何か足りなくて何かがいらなくて 何処吹く風を横目で見ている

きっと気づいてた 眩しい日射し 
重なった影法師 あめ玉が溶けてくように

ありふれているいつもの日曜日 雨に打たれて思い出している
ありきたりの道草を食って すれ違い手繰るアミダクジ 外れて笑っていた

何も言わないよ君がいいのなら そんな風に心は離れてゆくようで
涙足りなくて何かに苛立てば どこかで誰かが頷いているようで

言ってまたくよくよ 言い出せずにもやもや 
選んだのは神様でも 描くのは僕らに残された

走馬灯のようないつかの土曜日 トンネル幾つくぐり抜けたとしても
忘れはしないよ雪解けの花 微かな痛みを灯すたび 続きを孕んできた  

どうだこの世界は どんな思いをしてきた わずかな一時にあなたを知る為に

いいさ 気がついたなら夢であってもいい 
あくびをした月曜日 水底から空を見上げた

ありふれてるいつもの日曜日 バスに揺られて微睡んでいる
有り難みにも気づかないふり まだまだ迷いが足りないようだ
ありふれた心が君の名を呼んでた

ING

悲しい気持ちは 風に惑う海の青
悔しい気持ちは 渦巻く黒い雲

期待する気持ちは 滲む灰色の波間
ここにいれない時には 砂浜足跡ひとつ

ING 偽った今も現在進行形
恐れた未来 悔やまれし過去 そこには何もない
high energy 今ここに導く見つめる瞳
それだけでいい 深い夜を超えてゆくんだ

虚しい気持ちは あてどなく綴る手紙
くたびれた気持ちは 散らかした靴箱 

不安になる気持ちは 振り切れない振り子の糸
腐り切った時だけ 繰り返し巻き戻した時も

ING 見逃した今も現在進行形
壁を造って 鍵をかけて 理由で塗り固めた
もう行こうぜ あの日のように道は見えないけど
小さく胸を震わせた予感と共に

嬉しい気持ちは 浮かぶタンポポの綿ぼうし
失くしたくない気持ちは ここから始まる気持ち


ドミノ倒しの透明な空

ひとりぼっち影法師 傾いた街灯の町
擦りむいた膝小僧 赤い砂払う小さな手

振り切れて凍えた海 時を刻む針が昨日までを流した 
見慣れてるこの景色に 身を隠しているだけで精一杯だった

ドミノ倒しの透明な空 見て見ぬ振りで過ごした
ひしゃげて見えたならば ああ 

まるで何も変わらぬふりで 心さえ壊されてゆく  
でもそれは他人事と 独り言と言い聞かせて

繰り返す暗い予感 どしゃぶりをかきだすバケツになって
見慣れてくあの景色に 飼い馴らされないように耳をそばだてた

ドミノ倒しの透明な空 澄み渡る空の下には
ひび割れた木霊たちが ああ

ドミノ倒しが止まった後も またドミノを並べてる
響けない心があるだけさ

それがどうしたっていうの ねえ 僕には関係ないことさ
でも君に言えなかったこと それは僕が聴けなかったこと

他人は他人で僕も他人で ドミノ倒しは続いてく


大いなる君へ 

大いなる波の鼓動に この身をまかせ
大いなる風の呼吸に 心重ねてみよう
ドゥルルルルゥトゥトゥトゥ 
君の内を流れる大自然は ドゥルルルルゥトゥトゥトゥ 
語り続けているんだ

脈々と流れ受け継がれてきた 名もなき形もなきリズム
掴もうとすればすり抜けてゆく それならば一緒に踊ろうか
吸い込まれてゆく空から こぼれ落ちてくるメロディー
ハートで歌うという意味を知ったよ
誰にも見せずにひた隠しにしてた
痛みなんてどこにもなかった 
 
大いなる朝の訪れに 喜びを歌え
大いなる夜との別れに 何も止めないで
ドゥルルルルゥトゥトゥトゥ 
君の内を流れる大自然は ドゥルルルルゥトゥトゥトゥ 
変わり続けてゆくんだ

街の片隅で砂漠の胸に 流れ続ける赤い川と
蔦に絡まり淀んでみても 偉大な小人たちは働き続けた
追いかけゆく空へと 唱え続けた願いと
一番がんばったのは誰だったんでしょうか
誰かが思うほど君は誰かじゃない 
捉えられない奇跡の集まりさ

大いなる君の鼓動に 命を預け
大いなる君との呼吸に 明日を委ねてみよう
ドゥルルルルゥトゥトゥトゥ 
君は大自然そのものさ ドゥルルルルゥトゥトゥトゥ 
大いなる君へ贈ろう

River  

川は流れてゆく 透き通った空を水面に映して
川底に沈んだ過ちも嘘も見逃して 

流れに逆らう石ころのように空を見上げてた
行方は海なのか 雨粒が頬を濡らす 

何にも縛られず飛ぶ鳥たちも 春には帰ってくる

あるがまま受け止めて手放してく 僕らもまた流れる川のように
イイヒッヒッヒ イイヒッヒッヒ イイヒッヒッヒ  

悲しみはどこかで 忘れることを忘れてたようだ
探し物がいつかの落とし物であるように

何かに囚われて繰り返す時も 静かに海へゆく

あるがまま受け止めて手放してく 僕らもまた流れる川のように

もしも誰とも解り合えずとも その瞳は全てを見てきたのだから 
何も見えない迷路の夜も独りじゃなかった 

負け犬チャンプ 

負け犬チャンプ  夢はそこそこに覚めてしまえよ
ほとぼりで胸が焼けちゃうぜ 
負け犬チャンプ それが夢ならば今に弾けて
透き通ったブルーを思い出すだろう

止められないのは それしか見えないから
引き摺られて何処へ 手放せばやけに広い空だ

レールを下りたはずがまた別のレールの上
切り開いて出た道は出来合いのチャンピオンロード
はぐれ者らを乗せて走ってく すがりつく   
我れ先へと急ぐ足 目指す席はひとつだけ
小せえよ 負け犬チャンプ  

負け犬チャンプ 潜り抜けるたび待ち伏せる罠
繰り返す度に手放してゆけ
負け犬チャンプ 慌てたとしても今や手遅れ
最新の今で抜き返そうぜ

諦めた分だけ すでに満ちているんだ
塞き止めてた自由が 枯れ果てた大地を流れてく  

レールを下りた先は満天の星の下
降り止まない雨さえも祝福のシャンペンロード
はぐれ根性を剥いで笑い出せ どうせダセえ元から
先があるとかないとか これはいいとか違うとか
小せえよ 負け犬チャンプ

キャンプファイヤー

線香花火は儚いな 後片付けは寂しいな
木屑を集めて積み上げて 手のひらサイズのキャンプファイヤー

燃やすものがあるなら もう一度火を着けて
燃やしつくして灰になるまで 何度も息を吹いて
眠くなるまで火を着けて

木屑が足りないよ集めてきて そこら中から集めてきて
火消しの水も汲んできて 早くみんなを呼んできて

燃やすものがないなら 燃やすものを探してきて
みんなの手を借りれば すぐに大きな炎になるでしょう

燃やしたいから燃やしただけのキャンプファイヤー
やがて夜が思い出だけを運んでくれた
きっと気づいてた あれが僕のしたかったことだって
木屑を集めて燃やして増やして みんな笑顔でうれしいこと

いつまでも消えないで小さなキャンプファイヤー
いつまでも消えなかったいつかのキャンプファイヤー
楽しませる為にやり始めた理由じゃなかったはずだ
楽しんでいたら楽しそうにみんなが笑っていただけ

線香花火は儚いな 後片付けは寂しいな

流れ星ひとつ

流れ星ひとつ 流れ星ひとつ

届かぬ空さえ掴めそうになる 吐息の星屑が時を止めた
コバルトの闇のその下では やけに騒々しい往来だったけど

手を伸ばして空をなぞってたら 誰かが先に導いた
瞬いては消えた 頷く代わりには流れ星ひとつ

歯車が回り伝って落ちた 自由の風道を追い越してゆく 
踊り子が空を舞い上がった どよめく声がまた海鳴りに見えたけど

帆を揚げて船は走ってた 星が涙を流してた
はためいて堪えた 躓く代わりには流れ星ひとつ

閉ざされてたドアが一斉に開いて 記憶の波間から息を吐いた
戻ることはもう許されない やけに白々しい夜明けだったけど

帆を揚げて船は走ってた 止めることない風のように
あなたへと歌った 頷く代わりには流れ星

遠ざかる船を見送ってた 星が斜めに光ってた
ふざけて振り向いた 頷く代わりには流れ星ひとつ

流れ星ひとつ 流れ星ひとつ 消えた  

祝婚歌(詩:吉野弘)

二人が睦まじくいるためには 
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい 
立派過ぎることは  
長持ちしないことだと 
気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと 
うそぶいているほうがいい
二人のうち どちらかが 
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい 
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか 
あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは 
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか 
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに 
光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら 
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる 
そんな日があってもいい
そしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには 
わかるのであってほしい
東京〜関西ツアーします!ヨロシクです!

「約束の地」レコ初ツアー第一弾

11月24日(火)高円寺 Reef http://www.kouenji-reef.com/
OP/ST 19:00/19:30 前売り/当日  1300円+1d(500円)/1500円+1d(500円)
共演:伊藤高士 / おぐまゆき / 表谷隆嘉

11月27日(金) 静岡 U-hu http://livehouse-uhu.com/
開場18:00 開演19:00 ¥1620+1d(500円)
共演:Yossey ほか(音骨出演予定:2番手 19:40~)

11月28日(土) 名古屋 GURUGURU http://ameblo.jp/guruxguru/
op/st 19:00/19:30 ライブチャージ 1500円(別1d)
共演:稲垣俊夫、こうのひろなり、真弓大輝

11月29日 (日) 大阪 梅田 Hard Rain http://hardrain-web.net/index.html
OP/ST 17:30 / 18:00  前売り/当日  ¥1800 / ¥2300
共演:アリバイクラブ/ユーレイ/hoppers/アタマクルの遠藤/はにゃうにゃ

12月1日 (火) 京都 四条大宮  BlueEyes http://blueeyeskyoto.com/bluenews.html
OP/ST 19:30/20:00  

12月2日 (水) 京都  木屋町 デューイ http://kiyamachi-dewey.com/
¥2,000(1drink¥500込) 

詳細は追って!
昨夜の新宿SoulKitchenライブ、来てくれた皆さんありがとーございまーす!
と、言いたいところだが、開演時間になってもお客さんゼロ、共演陣のみ。ま、しょうがねーなと、そのまま一時間くらい映画についてみんなで語り合う場と化したのだった。というか、共演陣も店主も映画詳しすぎ、全然ついていけません。
あ、それでポツリポツリ(2人)お客さんも来たし、始めますか的に始まったライブでしたが、ステージに立ったら誰もが独り。魂の全身全霊でお見舞いするのは必至よ。「タオママ」「祝婚歌」「黒い犬」と畳み掛け「ピカドン〜」で感動「アンナビーチ〜」でぶっ壊すの落差の凄まじさに、がち絶賛頂きました。

共演陣の方々は全員初共演だったけど、安倍Tシャツ着て60年代フォークのごとき辛辣なメッセージを叩き付けるさらむいみさん、卓越したガットギターテクニックとサイケボイスで空気を染め上げるねぎ裕和さん、浪速ブルージーな色気に溢れた貫禄ライブの次郎長さん、みなさん日々音楽や表現で呼吸してる感が溢れてた。

で、ライブ後は酒飲んで酔っぱらうだけなわけで、誰かが「俺はアンルイスが好きだー」誰かが「俺は美保純が好きだー」とか主張し合う会場を一人後にして帰ったわけだが。
2015.10.22 ライブ告知
今日のライブ、20:25~出演します!

10月22日(木) 新宿SoulKitchen http://soulkitchen.sadist.jp/shop.html
開場:19時、開演:19時45分
CHARGE:1000円+DRINK
次郎長、さらむいみ、ねぎ裕和、音骨、
音骨出演予定は、二番手 20:25~
昨夜の高円寺ぽれやぁれでのレコ発ワンマンライブは、前回来てくれた方々に、中と高の同期生たちが初来訪、母島で出会った方々との久々の再会なども(新潟からの方も!)あり、時空を超えた集いとなった。

しかし、よりによってワンマン前の痛恨の風邪っぴき!ライブ前に風邪ってほとんどないので、ライブ前の「おれのバカーー」的心情感は、はんぱなかった。せめて風邪菌ばらまき会にだけはなるまいと、二日ほど寝込んで汗流して風邪菌を排出し、当日は龍角散の粉を何度も喉にぶち当てながら、時に朦朧としつつ全21曲歌い切った。でもタバコは吸う、アホか。

今回もマイクレス完全生歌ライブ、母島YH的雰囲気、良くも悪くも毎回違うのはいつもながら、即興的な選曲で世界観がばらけてしまってんな〜、大体ノドがどうとか気に病んでライブに影響すること自体が駄目でしょ、もっと今に深く入り込めっ!〜などなど、ライブ中にもそんな言葉にならない感覚が意識を通過し覚悟を取り戻し軌道修正しつつ、皆さんからフィードバックされてくる気持ちに勇気づけられるといった内面ドラマを経て、でもライブ後は、ぽれやぁれの心地いい空間で初対面どうしの方々で和やかに談笑する、とてもいい夜になったのだった。家帰ったら熱でたけど。

でもこのままじゃ駄目だね、状況がどうあれもっともっと自由でなきゃ、過去の歌を(全部そうだが)今として表現できない。このくやしさ、晴らさで おくべきかーー!だす。

* 全曲セルフライナーノーツ

1 冬の幻灯機:高校時代のエピソードから幼少期にまで遡ってゆくこの歌からアルバムは始まる(pvでは母島に渡るまでの物語風に仕上げたが。)
レコーディング半ばに大幅にメロディーが変わったことで、レコーディングを完全ストップして歌詞を一から作り変えた。普段思ってることを歌詞にした風にみえるかもしれないが、音から浮かぶ漠然としたイメージの断片を追いかけ掘り下げ塗りつぶしながら、最終的にこの歌詞になったわけなので、200時間以上はかかった。そういう行程をくぐり抜けなくては完成しない歌もある。最後にこのアルバム全体を俯瞰するような歌ができたことで、タイトルが浮かんだ。

2 ありふれた日曜日:何気ない日常から宇宙まで行ったり来たりする感覚、それがつまり自分の日常であり、それが不満であり、それが自分なのだという感覚。作曲の段階から試行錯誤を繰り返していたが、ミニマル感あるピアノのリフレインができて(特に夢の中でできたサビの伴奏で)世界観が仕上がった。

3 ING :過程をスケッチし続けてゆくことでより大きな円環を直観し、過程の意味が変わることで現在地が変わるのだという気づき。タイトルだけは制作初期からあったが、歌が完成したのはレコーディングに入る直前だった。荻窪でよく通っていたスタジオの中でできた。アコギとシンセでダンスナンバー風というアイデアが浮かんでアルバム収録曲になった。

4 ドミノ倒しの透明な空:いわきのライブハウスの店長に被災地で色んな話を聞いたりした日の空の青さと、少年時代の砂場で膝を擦りむくような何でもなかった記憶の意味が、あの日以来意味を変えてしまったという思い。そして当事者意識を持つことからも持てないことからも心が疎外されてく感覚を抱いてしまうという3.11以降の気持ちを歌にした。大きなバラード系メロディーはピアノで作曲した。  

5 大いなる君へ:夢の中で、草原のアボリジニみたいな一行がサビを歌っていたのを一気に降ろして、歌詞も含めあっという間に仕上がった。この歌ができたことでアルバム制作をする決意ができた。この世界観の歌を書きたいとは以前から構想していたので、無意識が知らぬ間に創ってくれてたのかもしれない。まさにそういう歌詞でもあるのだが。(pvは、NHKの映像ならそれを別の視点から物語れるかもというアイデアから生まれた)

6 River:出だしのメロディーだけは20年ぐらい前からあり、何度も制作を試みて断念していたが、アコギを変則チューニングにしたことで音像が決まり、その後のメロも歌詞も違うものに生まれ変わった。若い頃のメランコリック感をシューゲイザー風ギターサウンドで湛えながら、川の流れのように過去との決別を静かに告げてゆく。

7 負け犬チャンプ:軽快なロック調だが、歌メロは一段階深く練った。歌詞は当初はがんばろう的イメージだったが、本質を追求していく内に真逆のメッセージとなった。小さく固まらないように、常にぶち壊しながらも水面化で進化し続けてゆけという実感すらも、密かに育っていっているのだという、多重的倍音共鳴を求めて叫ばれた歌。

8 キャンプファイヤー:自らのルーツを求めて遡る旅で気づかされた、ある幼少期のエピソードを元に制作した歌。祭りの後の、花火の後の、まだ終わらせないという幼児的衝動に、自らの表現のルーツを見た。無数に散らばる僕らの約束の地の風景は、このように何気なく、大して意味も感じてなかったが忘れてなかった記憶の中にあるのかもしれない。

9 流れ星ひとつ:前作をリリース後最初に完成した華やかな四つ打ちナンバー。「流星ひとつ」という本がその後出版されてたが全く関わりはない。流れ星のように儚くとも、帆を上げて走る船のように誇り高くあれという決意が流麗なメロディーで紡ぎだされる。どこか母島の風景とも重なる。

10 祝婚歌:2014年に亡くなられた山形出身の詩人吉野弘さんの詩。吉野弘さんご本人が、この「祝婚歌」という詩が、結婚式などでよく読まれているということに関して、民謡に例えて「著作権料というのは心配はまったく要りませんから、どうぞご自由にお使い下さい。」とおっしゃってるのを知り歌にさせてもらった。というか、たまたま作詞中の曲にこの詩を乗せたら、最初から最後までばっちり嵌まったことに運命すら感じた。普遍的メッセージが今作とも深く共鳴してゆく。

* アルバム全体を振り返って

各曲それぞれは自立しているが、全体を様々な角度から眺めると、より深く広がりがある全体像が浮かび上がるという点においては、アルバムとしての統一感があるというか、アルバムにした意味がある作品になったと思う。
タイトルの「約束の地」がルーツを巡る旅路の全体からワンエピソードまでフラクタルに貫いているように。

レコーディング前の具体的作戦で、E-Bowやアナログシンセを多用するなど幾つかあったのは、全て予定通りになった。
ただ仕上がりはもう少し派手になると想像していたが、歪み感あるインナースペーシーなサウンドに落ち着いた。技術力の低さや機材の(制作資金の)貧困さもあるが、結局これが今の自分なんだろう。昔からエンジニア知識と音楽理論は全く頭に入らないし、楽器や機材にも疎い(それほど興味がない)という弱みを強みにしようと試みてる所も含め。

そして前作からの3年間を振り返ると、母島を離れ、集客の見込みのないライブを繰り返す中での心的徒労感が様々な変動期とも重なり、レコーディングに入る前は混乱手探り状態だった。
しかし制作に入ってからはほとんど行き詰まることもなく、概ね楽しく創れていたし、作業効率もアップしようとしてたので、もっと早い仕上がりを予想していたが、一から十までひとりでこなす手間はやはり半端なく、結局丸一年はかかった。そういう過程全てがアルバムに結晶したという観点からすると「いかに現実的結果を伴わない時も、内側で育ち続けているものを信じろ」「そしていかなる時にも誰かに助けられていたことに気づけ。」という自分自身の人生感も込められているのかもしれない。
でもやっぱアルバム完成の達成感はこれまで通り全くなかった。創作の喜びは大概にして、契約金か前貸しシステム的に支払われるものらしく、その喜び資金が尽きたあたりで完成するらしい。まったくよく出来たシステムだ。また前貸されたら創っちゃうじゃん。


昨夜は下北沢のmusicdining「スムルトロン」で行われた、キミコさん主催の「ヒロシマを翼に」を含むピースなイベントに参加した。
「ヒロシマを翼に」には何度か出演してるけど、どんどんイベントが濃い〜く進化してってる。
しかもなんと「ピカドンの朝に〜」の詩人、橋爪文さんもいらっしゃった!
まいったな〜、いや、文さんの前でこの歌を歌うのは二度目なんだけど、極上の緊張を絶頂に持っていかねばならんわけで、で、しっかり緊張を集中に変えて異次元に入り込み「ピカドンの朝に僕らが見たこと」「タオママ」「祝婚歌」の三曲を歌い上げた。
一般客もひしめきほぼ満席状態だったが、静かに皆さん聴きいってくれ「とてもよかった」との声もいただいた。
そしてカレーセットをいただき、他の方々の発言や歌を聴きながら酒を吞んでたら「音骨さん、ずっと吞んでますね。」とも言われた。
だって、若者たちはしっかりと根のある発言を前向きにエネルギッシュに発し、中年たちは現実的困難に細やかな気配りと共に決然と立ち向かい、ご年配の方々は叡智で受け止めつつ年齢差の垣根を越えて宇宙的交流を紡いでるポジティブバイブレーション溢れる場において、日頃日陰に生息するフンコロガシのごとき生き物はせめてアルコールで麻痺してないと目がくらんじゃうから。
それはそうと、
この日はお客さんとしてきていた橋爪文さんだったが、少ない時間だったが色々語ってくれた。
想像を絶する原爆体験とその後の被爆の苦しみを(未だに)受け続けながら、あらゆることを問い続けてきたという文さんの「もう戦争はしてほしくない」「憎しみはいけない」などの言葉は、不思議に暗さも重さもなく、真っ直ぐに魂の襞に染み込んでくる。去年発売された文さんの集大成的随筆集「ヒロシマからの出発」を読んだ時と同様に。

hirosimabh
こちらで書籍販売してるそうです→
<本のご注文はトモコーポレーションまで>
〒730-0012 広島市中区上八丁堀8-14-2F
株式会社トモコーポレーション
TEL/082-502-0428 FAX/082-502-6305
メールアドレス/tomo@tomo-corp.com
http://www.tomo-corp.com/?page_id=60
ニューアルバムからpv第2弾「冬の幻灯機」をアップしました~

映像の大半は母島に渡る約1年前(06年)に当時の軍団仲間たちと(家や近所で)撮影した記録映像を再編集したもので、母島のは09年帰島時に自分で撮影したものです。



音楽評論家の鳥井賀句さんに、ニューアルバム評頂きました~

「無人島暮らしのヒッピーのような風貌をして、野太い声で人間界の魔や綾を詩人の言葉で歌う、音骨のニューアルバムを聴いて少し驚いた。ポップなサウンドとアレンジが彼の歌を包んでいる。しかしよく聴くと音骨の歌う言葉から、骨は抜け落ちてはいない。生きのいい取れたての魚のような音骨の歌を、ポップな味つけで料理してみましたという感じだ。だが決して不味くはない。こんな音骨の食べ方(聴き方)もあるのだ、という新しい発見があった」
鳥井賀句(音楽評論家・新宿SOUL KITCHEN店主)

きっちりキッチンでライブとアルバムの魂の調理法の違いについて捌いていただきました~ありがとうございまっす!
そんな新宿SoulKitchenでの次のライブは、むろん、無人島のたき火で串焼きにした焼きたての魚にかじりつくようなライブになるは必至、やや焦げすぎるやもしれませんが、ヨロシクです!

10月22日(木) 新宿SoulKitchen http://soulkitchen.sadist.jp/shop.html
開場:19時、開演:19時半
CHARGE:1000円+DRINK
共演:次郎長、さらむいみ、ねぎ裕和
album5th

早めにアルバム入荷したので、先行予約頂いた方々には本日発送しました〜!!
(もしも何か不手際などありましたら、遠慮なくご連絡お申し付けください。)

これまでに何度も参加させて頂いてるキミコさん主催の反核イベント「ヒロシマを翼に」で何曲か歌います↓
時間 10月12日(日) 16時スタート (受付15時40分から)
場所 『スムルトロン』 下北沢駅から徒歩5分http://smultron-hanako.com/shop.html
1部:4時~ 
料金:第1部 応援&Peaceマネー(あなたがよいと思う金額で)+1オーダー
★ 大芝健太郎(しばけん)「小さな声が平和をつくる:住民投票」
★《ヒロシマを翼に》 KIMIKO×崇師×音骨×直人~ヒロシマを伝え、核(兵器も原発も)のない愛と平和の未来を創る
(朗読:崇師/お話:KIMIKO/歌:直人 /LIVE:音骨)
★伊藤研人(※スケジュール調整中)
★あいぼん(平岡愛ちゃん) 「みんなの夢集めます!」(順不同)

2部:19時半~21時 ★みんなで語り合おう 交流会(食事しながら) 
料金:食事代(各自) できるだけ両方ご参加願います。

ニューアルバム用に描きおろした絵の原画と、アルバムに採用しなかったボツ画をアップしました。
レコーディングラストのマスタリングという一番シンドイ作業の後の鉛筆お絵描き。そりゃ〜楽しかったっす!

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